合格者の皆様へ
香川県歯科医療専門学校 入学前クイズ
2022年10月号 正解&解説
2022.11.14
その他
Q1
問題
8020運動とは80歳までに20本以上の歯を残すことを 目標に始めた運動ですが、8020を達成することで得 られる効果として間違いはどれでしょう?
正解
口の中を清潔に保てる
解説
食べることは、命を支える大切なこと。からだの健康を保ち、おいしく食べるには「歯」は欠くことのできないものです。しっかり噛むことで唾液の分泌も促され、胃腸での消化吸収もよくなります。20本以上の歯があれば、ほとんどの食べ物を噛みくだくことができ、味を楽しみながら食べることができます。一方、口の中を清潔に保つためには、口腔ケアが大切です。歯の残っている本数とは関係がありません。
Q2
問題
厚労省が、地域での食育推進にあたり8020運動のさらなる推進を目指して、2009年7月に発表したーロ30回以上噛むことを目標にしたキャッチフレーズは?
正解
噛ミング30(カミングサンマル)
解説
厚労省は7月13日、歯科保健と食育のあり方に関する検討会の報告書「歯・口の健康と食育〜噛ミング30(カミングサンマル)を目指して〜」を公表した。よく噛んで食べることで、肥満防止、脳の発達、ガン予防など様々な面から健康増進につながることをアピール。
Q3
問題
平成20年度から始まった、特に、内臓脂肪蓄積によ る糖尿病、脳卒中、心筋梗塞などの生活習慣病の予防のための健診、指導のことを何と言うでしょうか?
正解
特定健診・特定保健指導
解説
メタボリックシンドロームの患者あるいは予備軍を減らすことが医療費適正化を図る上でも重要視されています。ここに焦点を当てた健診・指導ということで、俗称ではメタボ健診とか呼ばれていますが、正式には、特定健診・特定保健指導といいます。メタボ予防の一つとして、最近では歯周病の重症化を防ぐことにも注目が集まっています。香川県では、全国で唯一、県下で特定健診の質問項目に歯科の質問を7項目加えて、特定保健指導に伴い歯科保健指導も行うモデル事業を実施しています。平成20年度は、さぬき市、三豊市、観音寺市、綾川町、まんのう町で行われましたが、平成21年度からは、高松市、東かがわ市、坂出市、多度津町でも実施されています。
Q4
問題
初めての歯はいつ頃生えてくるでしょう?
正解
8〜9ヶ月頃
解説
初めて生える歯は下の前歯のことが多く、平均で8〜9ヶ月頃生え始めます。
Q5
問題
「親知らず」の正式名称はどれでしょうか?
正解
第三大臼歯
解説
第1大臼歯は6歳臼歯、第2大臼歯は12才臼歯とも言います。
Q6
問題
むし歯予防に効果のある元素は何でしょうか。
正解
フッ素
解説
フッ素元素を含むフッ化物は、エナメル質のアパタイトの結晶構造をフルオロアパタイトというさらに強固な結晶構造にして、歯質を強くして、むし歯になりにくくします。最近の歯磨剤には、ほとんどフッ素がはいっていますし、保育所、幼稚園、小中学校などで、フッ化物洗口を行っている人もいると思います。また、歯科医院や保健所などで、フッ素を歯に塗ってもらっている人もいるでしょう。毎年6月に行われる歯の衛生週間行事でもフッ化物歯面塗布を行っている会場もたくさんあります。ただ、むし歯予防の基本はやはり正しい歯みがきです。毎日、しっかりと歯をみがきましょう。
Q7
問題
成人の最大咬合力(咬む力)は、平均しておおよそ どれくらいでしょうか。
正解
60kg
解説
一般に人の最大咬合力は、その人の体重と同じくらいといわれています。咀嚼するのに要する力は、煎餅で14kg、ピーナッツで11kgといわれています。咀嚼の際に、これだけの力が歯と歯茎にかかってくるので、この力に耐える歯と歯茎の健康を維持しておかなければ食べ物を美味しく食べることができません。かみ合わせが悪かったり、歯軋りなどがあると、異常な咬合力が歯に加わり、虫歯や歯周病、顎関節症、嚥下障害など、様々な問題が発生することがあるので注意が必要です。
Q8
問題
人間の永久歯の歯胚(歯の芽)ができるのは、いつごろでしょうか?
正解
妊娠4ヶ月時
解説
乳歯の歯胚(歯の芽)は妊娠2ヶ月頃から、永久歯の歯胚は妊娠4ヶ月頃からでき始めます。妊娠中から、その子が一生使う永久歯が作られ始めています。お母さんの栄養が健康な歯をつくります。バランスの取れた食事を心がけましょう。また、歯周病があると、早産や低体重児出産の原因になることがあります。妊娠時歯科健診を受けて、必要な指導・治療を受け、万全の態勢で出産に臨みましょう。
Q9
問題
食事している時、唾液はどこから一番多く出てく るでしょう?
正解
舌の下
解説
唾液腺(だえきせん)は、唾液を分泌する腺であり、導管(分泌された唾液が通る管)は口腔(口の中)に開口しています。唾液腺には、大唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)と小唾液腺とがあります。大唾液腺の導管は、大臼歯に近い頬と舌下部に開いていますが、食事中に多く分泌されるのは舌下部です。
Q10
問題
唾液の分泌が低下して悪化する症状としてふさわし くないのはどれでしょう?
正解
歯ぎしり
解説
唾液の持つ抗菌作用、粘膜保護作用、ph緩衝作用、歯の再石灰化、自浄作用が低下することで、虫歯、歯周病、口臭は悪化しますが、歯ぎしりは関係ありません。