先輩からのメッセージMessage from Alumnus
湊 智美さん
衛生士科 42期生 2011年卒 医療法人社団 新樹会 豊嶋歯科医院 勤務
主な業務内容を教えてください。
歯科衛生指導や診療補助です。
歯科診療所内での私の仕事は、歯石除去や歯科衛生指導・診療の補助等です。また、来院困難な患者さんの往診を行っており、高齢化が進む近年では、その件数は増加傾向にあります。
やりがいについて教えてください。
口腔から全身の健康を支えられること。
高齢者の方から「若い時に歯を大切にしておけばよかった」とお聞きすることがあります。口腔に限らず、身体に痛みや不調がない時には、無理をしてしまうものです。歯科衛生士は、患者さんが後悔をすることなく健康に過ごせるよう口腔から全身の健康を支える、難しくもやりがいのある仕事だと感じています。
運命を感じた瞬間
将来、人の健康を守る仕事に就きたいと思っていました。本校のオープンキャンパスで実際に材料や器械に触れ、先輩方の話を聞き、歯科衛生士になりたいと思いました。患者さんの笑顔や感謝の言葉を受け、歯科衛生士を目指して本当に良かったと思います。
山田 和伸さん
技工士科 14期生 1983年卒 株式会社カスプデンタルサプライ
歯科技工士として何年勤めていますか?
歯科技工物を製作し続けて40年になります。
今では海外も含めて講演会や実技セミナーを行い、後進の指導にあたっています。当初、技術職は腕一本と思っていましたが、やはり周りの方々に支えられて今の自分があります。素直な気持ちで相手の話を受け入れること、わかりやすい言葉で相手に伝えること、技術職こそコミュニケーションですね。
昨今の歯科技工士に求められるものは?
基礎はもちろん、応用力や経験則、また、コンピュータスキル
学校で習得する基礎は普遍的に大事です。ただ、臨床現場では応用力や経験則の比重が重くなります。一方で、最近は情報と技術の変化が早いので情報収集を怠らずコンピュータスキルをあげることができる環境に自分をおいてください。
運命を感じた瞬間
日本に初めてポーセレンラミネート修復法が紹介されたとき、その作り方も手探り状態で確立されていませんでした。自分なりの手法を整理し、アメリカの学会誌に発表したところ高い評価を受けて’94 Mosby Yearbookに掲載され世界中の業界関係者の目にとまりました。自分では思いついたことをやれるだけやった、という充実感のほうが強かったのですが知らぬ間にその技法が独り歩きしました。「瞬間」とは、私の場合この文献発表ですね。
宮本 菜都美さん
衛生士科 43期生 2012年卒 高松市医師会 看護専門学校 高等課程 准看護科 H30年卒業 新枝歯科医院 勤務 本校実習指導講師
卒業後の進路について教えてください。
准看護師の資格を取得しました。
歯科衛生士の活躍の場は歯科医院、病院、施設、在宅へと広がり、仕事のスタイルも豊富になりました。近年一般歯科に勤めていても、全身疾患や多種多様な薬と向き合う機会が多くなりました。更に多くの勉強会にて医科と歯科の深い関わりを知り、全身に関して学びたいと思い准看護師免許を取得しました。
資格を取得してよかったことは?
両分野に活かすことができます。
多職種連携を求められている今、地域に歯科衛生士が出る機会も増えてきているなかで学んだことを活かしていくことができると考えています。また、患者さんと向き合う際に全身疾患からも読み取り、歯科治療を進めていく上で活かしていけると考えています。
運命を感じた瞬間
歯科治療が苦手な私に優しく接し、安心感を与えてくれた歯科衛生士の方に憧れて、私もそんな歯科衛生士になりたいと目指しました。
須上 華歩さん
技工士科 55期生 2023年卒 げんき歯科・矯正歯科
仕事内容について教えてください。
院内技工と診療補助
私が携わっているのは、ナイトガードや義歯製作のための技工、CAD/CAM冠、ジルコニアクラウンなどのデジタル技工物の製作です。その他に、診療補助もしています。
就職して良かったことは何ですか?
患者さんと直接コミュニケーションが取れる
最新の機器が揃った中でデジタル技工が学べ、患者さんの生の声を技工物製作に反映できることです。
運命を感じた瞬間
オープンキャンパスに参加した際に、実際にCAD/CAMや研磨の体験をする中で物作りの楽しさを知り歯科技工士を目指そうと思いました。